OpenGate Careersから三菱総合研究所様をご紹介し、現在人事部にお勤めのSさんにお話を伺いました。

就労するための力をつけたり、実際に面接・応募をしたりするにはどうしたら良いか、という情報が全く無く、知る術がありませんでした。

まずは自身の障害と共に、勤める前までどのように過ごされていたか簡潔に教えていただけますでしょうか。

Sさん・30代女性・精神障害3級(以下Sさん):大学在籍時に症状が増悪し、卒業後、完全自宅→デイケア→就労継続支援B型→就労移行支援の順に少しずつ活動の場や時間を広げていきました。就労については最も症状が酷い時でも、叶えたい夢として頭の片隅にはいつもありました。

就労移行支援事業所に所属して、就業を目指していく中で不安だったことはなんでしょうか。

Sさん:B型在籍時の2018年~2019年頃、本格的に就労について活動しようと思い始めました。このとき最も困ったのは、

  1. どこでどのような支援が受けられるか分からなかったこと。
  2. どのような活動をすれば良いか分からなかったこと。

就労するための力をつけたり、実際に面接・応募をしたりするにはどうしたら良いか、という情報が全く無く、知る術がありませんでした。
どうしたら良いのかと途方に暮れていた20019年に、当時B型のスタッフだった丹澤さんが、就労移行支援事業所「シャル夢」(東京都八王子市南大沢2丁目220番9)を立ち上げることを知り、飛びつきました。
ここはとても良い環境で、充実した訓練や情報を得ることができました。

よい事業所と巡り会えてよかったですね。ではその後、就業に向けて活動された訳ですが不安はありましたか。

Sさん:本格的に就職活動に向けて動き出す中で不安だったのは、同期の第一期生が少しずつ就職を決めていく中、いつのまにか最後まで取り残されてしまったことによる不安と焦り。その追い打ちをかけるように、コロナの影響で面接会等も中止や縮小になり、募集自体が例年よりも減ってしまったことです。

大変な最中に就職活動となったわけですね。そんな就職活動を体験し、何か思うことはありましたか。

Sさん:悔しい思いをすることが多く、例えば……

  1. 就労経験無し、かつ短時間勤務希望という自身の状態では、採用の条件(社会人経験必須、フルタイムのみ募集等)を満たさないケースが多く応募すらできなかったこと。
  2. 配慮事項について“その他応相談”と書かれていても「時短勤務という配慮はできない」と言われることが多かったこと。
  3. 障害者雇用は特例子会社でのみ受け付けている企業も少なくなかったこと。もしくは障害の有無関係なく、同じ募集要項や仕事内容でのみ受け付けているという企業も少なくなかったこと。

どちらも一見とても配慮があるように思えるのですが、前者の業務内容では軽易な仕事のみを任されることが多く、後者の募集要項では非常に優秀な人材や、ほとんど配慮がいらない方しか応募ができないという両極端さがありました。

一番大きかったのは、ハローワーク等には掲載されていない企業と知り合えたことです。

OpenGate Careersはどうやって知ることになりましたか。

Sさん:丹澤さん経由で、以下のような非常にあっさりとした流れです(笑)

丹澤さん:「OpenGate Careersっていう会社からコンタクトがあったんだけど、知らない会社だからまずは私が話を聞いてみて、信頼できそうだったら紹介するね」

Sさん:「お願いします」

(丹澤さんオンライン説明会を受ける)

丹澤さん:「熱意もあって信頼できそうだけど、会ってみる?」

Sさん:「お願いします」

そうして、OpenGate Careersの那須さんと面談という流れでした。

OpenGate Careersと出会って、三菱総合研究所様へのアプローチとなりましたが、就業が決まったことに対して、今までの就職活動と決定的に違ったことを教えてください。

Sさん:一番大きかったのは、ハローワーク等には掲載されていない企業と知り合えたことです。また、企業と自身との間に緩衝役として入ってもらうことで

    1. 障害特性や配慮事項等を企業に直接説明・交渉せずに済んだこと。
    2. 企業とのやり取り(選考面接日程や結果等)も直接せずに済んだこと。

その結果、精神的・肉体的負担の軽減に繋がりました。

心強い応援団が付いている、という感覚です。

就職活動において、OpenGate Careersはどのようにお役に立てたか、また悪かった点などございましたら教えてください。

Sさん:良かった点は、

企業側に障害特性や配慮事項等が既に伝わったうえで応募・面接ができたこと。
ある程度先方の理解・了承が得られたうえで応募・面接ができる、という安心感がありました。面接時に障害の詳細をお伝えして配慮及び受け入れの可否を伺うという流れでは、活動に制限がある人にとっては負担が大きいかと思います。その為、事前に障害の詳細をお伝えして頂き、先方が配慮及び受け入れが可能と判断されたうえで面接に臨めれば、負担が減るだけでなく、能力やアピールポイント等障害以外の話をメインにすることが可能になります。

会員登録後の面談時に障害名を伝えただけで症状等をほとんど把握してもらえたこと。
障害名と症状の一覧表のようなものがあり、驚きました。自身の障害について一から説明するのは大変な作業なのでありがたかったです。障害者が大変に思うことについて良く理解されていると感じました。

悪かった点は特にありません。(……というと胡散臭い……と思われがちですので一点あげるとしたら)
登録からマッチング、応募・面接までの流れが速かったため、那須さんの顔を覚える前に面接会場で待ち合わせることとなり、当日は『那須さんを探せ!』状態だったことです(すみません笑)

確かに早かったですね(笑)それがOpenGate Careersのウリですので(笑) では、次に三菱総合研究所様へ就職後、OpenGate Careersのサポートについていかがでしょうか。

Sさん:月に一回、定期的な定着支援面談を行っていただいています。頻度としては丁度良く感じます。さらに、体調不良時等は早めに面談を設定して頂くことも可能であり、また、随時気軽に相談して下さいといった雰囲気なので、些細なことでも相談しやすいです。心強い応援団が付いている、という感覚です。

実際に就業して、職場のサポート・就労移行支援のサポート・OpenGate Careersのサポートを受けての感想をお願いします。

Sさん:
■職場:

会話の最後に「困っていることはないか」と聞いて下さるので、自身からは言い出しにくくても相談することができるので、大変ありがたいです。

■就労移行支援:
長く支援をして頂いたスタッフの方々とこまめにやり取りをしており、一番何でも気軽に相談できる存在です。

■OpenGate Careers:
就労移行支援のスタッフと行った些細なやり取りの中から、不安や悩みをすくい上げて職場の上司に繋げて頂いています。

三者が個々にかつ連携しながらサポートして頂くことで、プライベート~仕事の悩みまで、包括的に支援を受けることができています。

そのように仰っていただき、ありがとうございます。では、最後に就業に困っている・悩んでいる障害者の方に向けて、メッセージをお願いします。

Sさん:就労するまでには時間が掛かるかもしれません。また、その分焦る気持ちも出てくると思います。しかし、努力すればその分の結果は必然的に付いてきます。「地道に、時に大胆に、決して諦めずに」歩みを進めていって下さい。もちろん、息抜きをすることも忘れずに!皆様のこれからのご健闘を心よりお祈り申し上げます。

長時間のインタビュー、ありがとうございました!OpenGate CareersはこれからもSさんを応援していきます。

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